強欲巨人の本領発揮か…“FA3人目”陽岱鋼獲りの損得勘定
■守備面で衰えを指摘する声
もう一つ、陽の加入で巨人にプラスがあるとすれば性格か。日本ハムの同僚選手が言う。
「底抜けに明るいですからね。自分が4タコでも試合で負けてもロッカールームでいつも明るいのはあいつだけ。負けを引きずらない性格です。常勝巨人のカラーに合うかどうかは知りませんが、例えば連敗中に沈み込んだチームの雰囲気を変えられる存在ではあると思います」
堤GMは「打線の軸になり、中堅の守りも安定している」と言い、1番から3番の打順で起用したい高橋監督も「実力、実績は誰もが分かっている」と期待するが、その肝心のプレーには「衰えが著しい」との声があるのは気になるところだ。
13年には47盗塁で盗塁王を獲得した。が、その翌年から盗塁数は20、14、今季は5と目に見えて減少している。「14年に左膝、15年には右太もも裏を故障した影響からか、だんだん走れなくなっている」と日本ハム関係者。14年は25本塁打だった一発が今季は14本と長打力にも陰りが見え、今季は.293だった打率は、実は入団10年間で一度も3割を打っていない。