WBC台湾代表に慎重…陽岱鋼に早くも“巨人1年生”の重圧
「(セとは)交流戦、オープン戦しかやっていない。セの投手の映像をたくさん見ないと。データも聞いていかないと」とWBCより、セ・リーグの未知の野球を研究したい意向を明かした。
■古傷の影響も…
確かにFA選手として当然のことではあるが、「新庄の弟子だからもっとイケイケかと思ったのに意外とマジメ。普通の感覚の持ち主ですね」とはテレビ局関係者。FA入団1年目の開幕スタメンの座はほぼ保証されている。自身をスターに押し上げた台湾代表にこだわりがあるとみられ、巨人も球団として反対はしない方針という。前回大会は「1年目」ではないが、台湾代表で林、カナダ代表でマシソンが出場している。「巨人に移籍しようが台湾代表としてWBCに出るはず」と多くの台湾メディアはみていたが、「巨人1年目」を理由に辞退する可能性が高まった。
腰が引けるのは「古傷」の影響もある。昨秋痛めた右脇腹について「怖いところがあったけど大丈夫。今日の目標はクリアできた」と安堵の表情を見せたものの、体が万全じゃないのもイケイケになれない理由かもしれない。巨人とすれば、故障明けなら無理はして欲しくない。が、台湾のファンの期待を一身に背負う役割もある。代表に尻ごみする体と性格は、巨人にとっても懸念材料になる。