マ軍田沢に辞退され…侍J“最重要ピース”欠けた自業自得
3月に開幕する第4回WBCに臨む野球日本代表「侍ジャパン」のメンバーが決まった。昨年12月に先行発表された日本ハムの大谷翔平(22)ら19選手に加え、新たに阪神の藤浪晋太郎(22)ら8選手が招集された。そんななか、日本野球機構(NPB)と小久保裕紀監督(45)が最後の最後まで代表入りに執心した投手がいた。
レッドソックスからマーリンズへ移籍したばかりのリリーフ右腕、田沢純一(30)である。この日のメンバー発表に先立ち、田沢の代理人が地元紙「サン・センチネル」に対し、正式に辞退したことを明らかにした。
田沢は08年に新日本石油ENEOS(現JX-ENEOS)から、レッドソックスと契約。13年にワールドシリーズ制覇に貢献するなど、通算302試合で17勝20敗78ホールド4セーブ、防御率3.58の成績を残している。メジャーを代表するリリーバーとしてこのオフ、マーリンズと2年14億円で契約したその田沢に、侍ジャパンは抑えの最有力候補として、代表入りを強く要請していた。
「ですが、NPBの一部には田沢への要請に難色を示す声もありました。日本のプロ野球を経由しないで直接メジャーに挑戦した田沢に対し、NPBは日本球界への復帰を制限するルールをつくった。絶縁状みたいなものを田沢に突きつけておきながら、代表入りに頭を下げるのをよしとしない人間がいたのです」(球界関係者)