マ軍入り田沢は10年28億 プロ野球“生涯賃金”との差は?
レッドソックスからFAになった田沢純一(30)が、2年約14億円でイチローのいるマーリンズと契約合意した。
今季でメジャー8年目が終了。ここまでの通算成績は計302試合で17勝20敗4セーブ、防御率3.58。マーリンズには抑えにつなぐセットアッパーとして評価されたが、改めて驚かされるのは今回の2年契約も含めた計10年間の稼ぎが約28億円に上ることだ。
田沢はダルやマー君のようにプロ野球での実績を評価されて、いきなり大型契約を結んだわけではない。09年、社会人から日本のドラフトを経ずに3年総額約3億5000万円でレッドソックスに入団。そのうち約半分は契約金で、最初の3年間の年俸は5000万円前後に過ぎない。待遇は米国のドラフトで入団したアマチュア選手と一緒だった。
しかし、調停の権利を手にして年俸は徐々にアップ。今季年俸は約4億円。初めてFAの権利を手にしたこのオフ、2年14億円まで上がった。
先発や抑えとしてバリバリ活躍しているわけではないし、メジャー2年目の10年には右肘靱帯再建手術を経験した。この年はシーズン全休、翌11年は3試合に投げただけだ。メジャーの投手としてコツコツと実績を積んだ結果が今回の契約であり、10年総額約28億円という金額につながった。