侍入りに意欲も 楽天・松井裕が日の丸背負えないお家事情
「防御率0点台と40セーブを目指したい」
22日、楽天の松井裕樹(21)がKoboパーク宮城で自主トレを行い、今季の目標を掲げた。さらに、近日中に発表されるWBC日本代表の追加メンバーの有力候補として、「代表ユニホームに袖を通したい気持ちがある。選ばれたら任された場所でしっかりやりたい」と意欲を示した。
だが、本人の心中は複雑だろう。
先日、宮城でトークショーを行った梨田監督は松井の代表入りについて、「昨春は肘に張りを訴えた。ゆっくり調整させたい。選ばれたら困る」と言及。まるで「行かせない」と言わんばかりだったからだ。
「松井は2年連続30セーブ以上をマークした昨季終了直後、今季からの先発転向を視野に入れていた梨田監督に自ら、抑え続行を直訴。梨田監督は『チーム事情より、球団の宝である本人の意向を尊重した』と、渋々ながらこれを受け入れた経緯がある。楽天の投手事情を見ても、福山、金刃、新助っ人のハーマンと救援陣はいるものの、抑えとして最も適任なのは松井。今季の楽天は西武からFAで岸を獲得したとはいえ、抑えがハマらなければ今年も苦戦は必至です。松井自身も、抑え希望を受け入れてもらった以上、ワガママは言いづらいのではないでしょうか」(楽天OB)
松井の代表入りについては間もなくハッキリするが、結果はいかに……。