世界新の平泳ぎだけじゃない 渡辺一平は“マルチの大器”
3年後には日本競泳陣のエースになる可能性を秘めている。
29日の競泳東京都選手権男子200メートル平泳ぎ決勝で2分6秒67の世界新記録をマークした渡辺一平(19=早大)。まずは4月の日本選手権(愛知)で日本代表切符を勝ち取り、「(7月の)世界選手権(ハンガリー)では海外勢も2分6秒台を出してくると思う。(自身が持つ)世界記録を更新して優勝したい」と平泳ぎ王者を目標に掲げている。
世界選手権では100メートル世界記録(57秒13)保持者のアダム・ピーティー(22=英国)、200メートルのドミトリー・バランジン(21=カザフスタン)らリオ五輪金メダリストとのマッチレースが期待される。渡辺にとってはリオの200メートルで6位に終わった雪辱を果たす絶好のチャンスだが、身長193センチの大型スイマーの世界での活躍は平泳ぎだけにとどまりそうにない。
渡辺は平泳ぎを得意としているが、その他の種目も決して苦手ではない。過去の国内大会では平泳ぎ以外にも積極的に出場している。国内の有力選手が出場する佐伯鶴城高3年時の15年コナミオープンでは100メートル自由形で決勝に進出。7位に終わったが、高校生の大会新記録となる51秒57をマークした。同年の日本選手権では3種目に出場した。