右足首痛引きずるハム大谷に“手術で完治”という選択肢
まだ、22歳。先の長い野球人生を考えても、故障箇所は一日でも早く完治させ、不安を取り除くべきではないか。
■三角骨による痛みなら内視鏡手術も
大谷はオフに都内の病院で検査した結果、右足首に「三角骨」が見つかったという。
「三角骨」は足首後方にある余計な骨のこと。つま先立ちや足の甲を下に向けたときに、三角骨がむこうずねの骨と踵の骨に挟まって痛みが生じる。主にバレリーナやサッカー選手に多いそうだ。
テーピングや包帯などで患部を固定したり、痛み止めを打ったりすることによって症状は和らぐものの、最善の手段は手術で除去することだという。
荻窪病院(東京・杉並)整形外科で主に足の診断、治療を行うスポーツドクターの早稲田明生医師(医学博士)が、「大谷選手を診察していないので断言はできませんが」と前置きした上でこう説明する。
「痛みが三角骨によるものであれば、手術するのが最良の選択だと考えられます。三角骨の除去は内視鏡手術で行い、慣れている医師なら30分程度で済みます。親指に腱鞘炎が見られる場合もありますが、これも内視鏡によって腱鞘切開を行えば解消されます。痛み止めは一時的に痛みは引いても、繰り返せば効果はなくなります。選手寿命を縮めないためにも、三角骨は内視鏡での除去を勧めます」