原口、梅野、坂本、岡崎が横一線 阪神“正捕手争い”の盲点
競争といえば聞こえはいい。しかし、キャンプも終盤に入りつつあるのに一向に先が見えてこない阪神の正捕手問題については、不安要素が少なくない。
19日に行われた日本ハムとの練習試合で、スタメンマスクをかぶったのは梅野(25)。途中から坂本(23)が入った。昨季、打率.299、11本塁打、46打点で正捕手に最も近い存在といえる原口(24)は、一塁での出場。一軍キャンプメンバーで最年長捕手の岡崎(33)も、試合出場はなかったが、レギュラーの座を狙っている。
矢野作戦兼バッテリーコーチが報道陣に語った正捕手の条件は「総合力」であり、「プラスアルファ。人より何か一つ優れているものを見せて欲しい」というもの。現状では誰もが決め手に欠けるということなのだろうが、総合力に優れ、なおかつ一芸に秀でている捕手なんて12球団を見渡しても数えるほど。このままでは正捕手が決まらない状況が続きそうな気配なのだ。
■捕手は経験を積ませないと育たない
阪神OBは、「阪神に圧倒的な打線、投手力があればまだしも、捕手の固定、安定なくして上位進出は難しい。思い切って原口でいけばいいと思うのですが……」と、こう続ける。