後見人気取り? 星野氏が阪神訪問で金本監督と“師弟会談”
03年に優勝に導いた元監督であり、OB会のメンバーでもあるが、周囲からは冷たい視線を向けられていたのが、楽天球団の星野仙一副会長だ。
14日は阪神の宜野座キャンプを訪れ、メーングラウンドの監督室で金本監督と約1時間にわたって対談。報道陣に「糸井は首位打者争いする。阪神は投手が出てくれば優勝争いする。ボクの2年目は戦力が整っていた。金本は育てないといけないところがある」などと語り、金本監督と握手した後、球場を後にした。
広島からFAした金本を阪神に呼び、ダメ虎を18年ぶりに優勝させた星野元監督は、金本監督にとっては、恩師には違いない。阪神監督のオファーを引き受けるか否か、迷いに迷っていた時に背中を押してくれたのも星野元監督だった。
とはいえこのご仁、球界では「政治家」と呼ばれる。広い人脈を駆使して球界に影響力を持ち、トレードや助っ人補強では世間を驚かせたことが多々あった。球界での最終目標はコミッショナーの椅子ともいわれている。
今年も攻撃陣に不満を持つ2年目の金本監督と、楽天球団の取締役副会長の座に就く星野元監督。誰もが認める師弟関係ではあるが、「2人で膝を突き合わせて長々と話すくらいだから、トレード話でもまとめたのではないか。でなければ元監督とはいえ、他球団の人間が何しに来たんやということになる」とは、阪神OBだ。