稀勢の里は大丈夫? 元横綱2人が“重圧対策”をアドバイス
大先輩たちの言葉は新横綱に届くか。
12日に初日を迎えた大相撲3月場所。新横綱の稀勢の里(30)は盤石の相撲で豪風に勝利、順調な滑り出しを見せた。
もっとも、現在の年6場所になって以降、優勝した新横綱は3人しかいない。このまますんなりいくとは思えないが、そんな稀勢の里にとって参考になりそうなのが、相撲協会の重鎮、八角理事長(53=元横綱北勝海)と芝田山副理事(54=元横綱大乃国)の経験談だ。
八角理事長は「自分がしてきた稽古を信じることです」と、こう話す。
「私が横綱に昇進したのは23歳。稀勢の里よりも若かっただけに、プレッシャーは相当ありましたよ。支えになったのは稽古です。当時はプレッシャーに負けまいと、ひたすら汗を流した。稽古して稽古して、『もうこれ以上やっても仕方がない』というくらい、ひたすら稽古をした。『これだけやったんだから、負けても悔いはない』と自分を納得させるまでやったんです」
結果、横綱として初土俵となった87年7月場所は11勝4敗で優勝を逃すも、翌場所に優勝。「あの時『こうしておけばよかった……』なんて思いはありません」(八角理事長)と言う。