“空手界のきゃりー”植草歩が明かした挫折から復活まで
9日、日本生命のイベントに女子空手の植草歩(24=高栄警備保障)が出席した。昨年10月の世界選手権女子組手68キロ超級で金メダル、12月の全日本選手権では2連覇を達成。空手が東京五輪の追加種目となり、メダルが期待されている。
「空手界のきゃりーぱみゅぱみゅ」と呼ばれることについて「言われ始めた頃はまだ結果を出していなかったので恥ずかしくて悔しかった」と葛藤しながらも、「空手が注目してもらえる環境ができた。今の小中学生が大きくなった頃に他のスポーツと同じような状況になったらと思って、SNSを使って交流しています」とイマドキの方法で広報活動を続けている。
現在、会社で社長秘書を務めている植草は6年前、「普通の女の子」に戻るつもりだった。
「大学1年のときは本当にしんどかった。高校でタイトルも取って満足する自分がいる中で、周りの友達は髪を染めたりオシャレをしたり。羨ましくて、空手はもういいと思いながら帝京大学に入りました。帝京は日本一や世界一を目指す人たちの集団で、中途半端な自分が行くような場所じゃなかった。やめようとしたらコーチから『あと1週間だけやってみない?』と。『あと1週間でやめられる』という気持ちでやったら練習についていけるようになり、『もう1週間』と延長していくうち、インカレで2位になった。弱い自分から抜け出せた第一歩でした」