今オフに海渡るか “変則投手”牧田&宮西にメジャー熱視線
WBCを視察した東海岸のメジャー球団スカウトはこう評価した。
「打者のタイミングを外す術を知っている。多くの打者が普段のスイングをさせてもらえず、捉えたつもりがファウルや空振りになっていた。すべての球種で球道が違う。加えて、走者なしでもクイックや長い間合いで投げたりと頭を使って投球していることがよくわかる。優秀なリリーバーになれる能力はある」
■カブスのマドン監督が高評価
一方、宮西も4試合登板で防御率0・00の好成績。カブスとの練習試合では1回無失点に抑えたことで同球団の公式HPによれば、マドン監督が印象に残った選手として宮西の名前を挙げたという。9年連続50試合登板を果たす中継ぎのスペシャリストはすでに海外FA権を取得済み。牧田と同様、昨オフは1年契約を結んでいる(年俸2億円プラス出来高)。前出のスカウトが言う。
「左打者へのワンポイントとしてやれる可能性はある。高めに浮いた甘い球は長打の危険がつきまとうが、スライダーは独特な軌道をしていて、全球種がほどよく荒れるので打者はポイントを絞りづらい。走者を出しても浮足立つことがなく、メンタルも強いのだろう」
リリーフ投手は先発投手とは違って契約条件は落ちるし、派手な動きにはならないものの、メジャー球団が注視する2人の今後に注目だ。