右手首痛でマイアミOP敗退 錦織を悩ます“職業病”の深刻度
今度ばかりは重症か。
男子テニスの錦織圭(27=世界ランキング4位)が29日(日本時間30日)のマイアミ・オープン準々決勝で同40位のファビオ・フォニーニ(29=イタリア)にストレート負け。前日の4回戦で痛めた右手首が悪化し、リターンやショットに精彩を欠き、なすすべなく完敗である。
錦織は患部の状態について、「(前日の試合では)そこまで大ごとではなかった。急に痛みが出た。原因は分からない」と説明したものの、テニスプレーヤーが手首を痛めるのは珍しいことではない。
錦織のライバルで、リオ五輪銀メダルのデルポトロ(28=アルゼンチン)は過去に3度もメスを入れている。2010年に初めて手術を受けたデルポトロは、当時の米メディアなどによれば「三角線維軟骨複合体損傷」(TFCC損傷)だったという。
TFCC損傷とは、手首の外側の靱帯を痛めて炎症を引き起こすものだ。
元横浜(現DeNA)のトレーナーで西川スポーツマッサージ治療院(東京・池上)の西川清院長がこう説明する。