12球団で唯一2時間台 巨人“超時短”試合に淡泊打線も一役
「もちろん、菅野ら投手陣の貢献度は大きいと思います。ただ、由伸監督は素直に喜べないだろうなと思うのは、淡泊な打線も時短に貢献しているからです。巨人のチーム打率.243はリーグのワースト2位。2ケタ得点試合が中日と並んでここまで1試合もない。特に六回から九回までの得点を見てみると、巨人は51点しか取っていない。これも中日の46点に次ぐワースト2位。108点を挙げている広島とは57点もの差があります。巨人は優勝経験豊富な選手が多く、中盤以降にビハインドを背負った試合では良くも悪くも切り替えが早く、よし次の試合、というムードになる傾向が昔からありました」
実際、六回終了時にリードされた試合での勝率.125というデータにもそれは表れている。他球団スコアラーはさらに、「個々の能力が高い巨人の選手は、もともとチーム単位で相手投手を攻略するというより、選手個人の力量に頼る戦い方をする。由伸監督になって、そういう傾向が強まった。打つにしても、凡打に倒れるにしても、早いカウントから打ってきますからね」と言う。
試合時間は早いに越したことはないが、由伸監督はやはり、素直には喜べないか。