12球団で唯一2時間台 巨人“超時短”試合に淡泊打線も一役
あるいは、由伸監督は複雑かもしれない。
今月30日に開幕する交流戦を間近に控え、ここまで40試合前後を消化しているプロ野球。開幕前の予想とは裏腹に巨人はセの3位に甘んじているが、1試合の平均時間では、ぶっちぎりのトップに立っているのだ。
NPB関係者が言う。
「巨人が41試合を消化した22日現在、1試合の平均試合時間は12球団で唯一の2時間台となる2時間57分。これは延長戦を除いたものですが、延長戦を含めても巨人は2時間59分と3時間を切っています。ちなみに、広島とソフトバンクの9回試合の平均は共に3時間16分。各球団にスピードアップを要望しているNPBの目標設定は『3時間以内』ですから、巨人が一番の優等生ということになります」
■劣勢では良くも悪くも切り替えが早い
確かに、巨人の試合はやたらと早い。左腕の田口がプロ入り2度目の完封勝利を初の無四球で飾った21日のDeNA戦は2時間39分。3試合連続完封の離れ業をやってのけたエースの菅野を筆頭に、零封勝利がリーグ最多の7試合もある。チーム防御率3・20はリーグ2位で、チーム与四球112はリーグ最少。投手陣の奮闘が時短に一役買っているのは間違いないが、評論家の橋本清氏はこんな見方をする。