マギー活躍で“飼い殺し”に拍車 村田は巨人で身動き取れず
獲得したフロントもビックリの活躍だ。
巨人が先発田口の完封勝利でDeNAを下した21日の試合、打線では5番のマギー(34)が存在感を見せた。4打数2安打で打率.336。このところパタリと当たりが止まっている同僚の坂本(.335)を抜き去り、セの打率トップに躍り出たものだから、球団関係者も目を丸くする。
「マギーは2013年に28本塁打、93打点で楽天の日本一に貢献したとはいえ、4年も前の話。ここ数年はメジャーでも数字を残しておらず、一塁のベテラン阿部(38)のバックアップ要員、三塁の村田(36)の刺激剤としての獲得でしたからね」
そんな「刺激剤」に、完全にはじき出されてしまったのが村田修一だ。昨年、打率・302、25本塁打と完全復活。ゴールデングラブ賞、ベストナインに輝く活躍を見せながら、今季のスタメン出場はわずか5試合にとどまっている。
球界関係者がこう言った。
「球団は、村田がいながら、同ポジションのマギーを取った。それだけでも、巨人内における村田の評価が分かるというもの。だったら、ぜひうちにと、村田の獲得を狙っている球団が複数ある。特にヤクルトは三塁の川端が椎間板ヘルニアを発症し、長期離脱中。一塁も畠山が肉離れで戦列を離れ、日替わり状態が続いている。ヤクルトは真中監督、衣笠球団社長、それに新オーナーに内定した本社の根岸社長も日本大学出身。同窓の村田には、生活環境が変わらないという点を考えても、願ってもない球団だけどね」