5戦ぶり復帰で3安打3打点 DeNA浮上のカギは筒香の股関節
「日本の4番」らしい活躍だった。
股関節の違和感から5試合ぶりに復帰したDeNAの筒香(25)。23日の中日戦は4号2ランを含む3打数3安打3打点。
お立ち台で「(体は)問題ないです」と言い切ったが、股関節の違和感で欠場するのは初めてのこと。塚原トレーナーは「これまでの蓄積で出てきた疲労や痛みの一種。休むと決めたのは本人の意思でもあるし、コーチの提案でもあるし、チームの総意です」と明かした。
坪井打撃コーチはこう言った。
「WBCの疲れもあるし、あれだけ国を背負って戦ってきて、肉体的にも精神的にも疲労がないわけがない。筒香は体のメンテナンスに時間もお金もかけているので心配はしていないが、これからまだ、シーズンは長いからね」
WBCでは日本の4番打者として準決勝進出に貢献。休む間もなくシーズンに入り、体が悲鳴を上げたようなのだ。
青山総合コーチも「WBCからの疲れが出ていたんだと思う」と話し、「どこかで休むという区切りをつけるのも大事。それができてよかった」とシーズン序盤での休養をプラスにとらえたが、まだ5月半ば。坪井コーチが「シーズンは長い」と言うように、蓄積した疲れが今後、爆発する可能性もある。まして股関節はアスリートにとって、とりわけ重要な箇所だ。
試合後の「筒香がいるのといないのとでは全然違う」とのラミレス監督の言葉を借りるまでもなく、DeNAは「筒香のチーム」。この日の勝利で4位に浮上するも、今後は「主砲の股関節次第」か。