数字でもクッキリ 二軍落ち阪神藤浪に“右打者内角恐怖症”
阪神の藤浪晋太郎(23)が今季初登板となった去る4月4日のヤクルト戦で、畠山の頭部付近に死球を当てた後のこと。藤浪は周囲に、「右打者の内角に投げきれない」と、苦しい心境を吐露していたという。
六回途中、6安打4四球3失点で3敗目(3勝)を喫した26日のDeNA戦でも、悩める姿が見られた。右打者の田中に対して内角にすっぽ抜けのボールを投じると、六回にはいよいよ腕が縮こまった。変化球をストライクゾーンに置きにいき、投手の井納に適時打を浴びて降板を告げられると、27日には登録抹消が決まった。
前回のヤクルト戦(20日)でも、3回4失点の5四死球と乱れた。右打者への内角球に対する恐怖心は年々、大きくなっているのではないか。
昨年、ヤクルトの谷内の手首にぶつけて骨折させるなど、8死球を含む78四死球はリーグワーストだったが、今年はさらにヒドい。40回3分の2で36四死球はもちろんリーグワースト。しかも、15年にタイトルを獲得しているように藤浪の持ち味である奪三振は、わずか21個に減っている。