昨季より深刻な貧打 巨人の交流戦惨敗を高橋善正氏が心配
「うちだって特に投手陣は苦しい。若い投手が中心で常に正念場。でも、その投手陣が巨人戦のときだけはノビノビ投げ込んでいる。対戦成績で分がいいということもあるんだろうけど、『巨人打線は振ってこないから』と言っています。スイングに怖さがないということ。対照的に、阪神は打線の中心にベテランが並びながら、若い選手がブンブン振ってくる。投手に与えるプレッシャーがぜんぜん違いますから」
巨人打者は強く振れない――。怖さがないから実績のない若い投手でも思い切って腕が振れるというのだ。スイングの鋭さ、強さはパの専売特許。日頃、強打者を相手にするパの投手陣からすれば、広島以上に巨人打線は迫力不足でくみしやすいということになる。
「交流戦でFA加入した山口俊、陽岱鋼の2人が昇格することになっているが、アテにはできません。陽はパでは丸裸にされているだろうし、肩痛でここまで出遅れた山口俊も投手陣の救世主と言うには荷が重いでしょう」(高橋氏)
巨人は昨季も同じ借金1で交流戦に入り、9勝9敗の7位で終えた。打線は、同じように貧打と言われた昨年より状態が悪い。今季は「悪夢の交流戦」となる可能性が大である。