長引く不振 ヤクルト山田哲人の打撃狂わす“死球トラウマ”

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 不振が続くヤクルト山田哲人(24)が1日のオリックス戦で4月18日の巨人戦以来となる1番でスタメン出場。開幕から打率.231、5本塁打、20打点と波に乗れないこともあり、この日は気分転換の意味合いも込めての起用となったが、4打数無安打だった。

 山田の今季の不振について、昨年の2死球が影響しているとの指摘がある。昨季、7月30日の巨人戦で田原の投球を背中に受け、肋骨を骨挫傷。登録抹消を経て一軍復帰するも、9月11日の阪神戦で岩貞から再び背中に死球を受けた。その打席からシーズン終了まで42打数3安打の打率.071、0本塁打、6打点と成績が急降下していた。

 元ヤクルト監督の若松勉氏は今年のラジオ解説で、「昨年インサイドで死球を食らっている。あれが頭にあるのかなという感じ。体の開きが早くなっている」と言っていた。ある評論家もこう指摘する。

「死球の影響なのか、外角の変化球の空振りが増えた。山田は下半身の粘りで結果を残してきたが、内角を意識してか体の開きが早くなり、下半身に体重が乗らない打ち方になっているのでしょう。2年連続トリプルスリーを達成した強打者にとって厳しい内角攻めによる死球はつきものです。死球の残像と戦い、克服する必要がある。昨季の首位打者である巨人の坂本勇は昨季、死球ゼロだった(今季は2死球)。投手には内角に投げても打たれるイメージがあったという話も聞く。自ら打破するしかないと思います」

 要するに、死球のトラウマを克服し、強いて言えば内角球をカモにするくらいまで打ちまくるしかない。それができるかどうかが真の大打者への分岐点になる。

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