「下向くな」悩めるヤクルト山田哲人に三木HCが緊急面談
復調への一発は幻に終わった。
28日の巨人戦、ヤクルトの山田哲人(24)が七回1死一、二塁で篠原から放った打球は右翼ポール際へスタンドイン。一塁塁審は本塁打と判定し、悠々とダイヤモンドを一周したのも束の間、巨人がリプレー検証を要求した結果、ファウルに覆った。
「入ったと思ったけど惜しかったですね。詰まっていたけど押し込んだ感じ。調子? 見ての通り最悪でしょ」
試合後の本人はこう言ったが、この日は結局、4打数無安打。25日の中日戦から14打席ヒットがなく、打率は.202まで降下。本塁打もわずか2本だ。例年、春先は調子が上がらないとはいえ、昨季まで2年連続でトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)を達成した姿からはかけ離れている。
試合前、山田に打撃について話を聞くと、「暖かくなってきたら打ちます。そうだな、5月中旬から打てる、そんな気がする。ここからです。小学校からずっと野球をやってきたんだから勘で分かります」と言いつつ、「この状況は……。いやぁ、しんどい。みんなに今の自分の気持ちを分けてあげたい。分けたらつらくて死んじゃうかも」と、苦笑いを浮かべながらため息を漏らしたほどだ。