2000安打までM1 中日荒木が語っていた「理想の引き際」
昨季は93試合で打率.246と苦しんだ。記録達成のため、肉体だけでなく意識改革にも着手。それは「考えないこと」だという。
「いつもは体の動きを理論的に考えながら体を動かしてきたけど、そうじゃなく、バッティングも守備も走塁も本来の反応に任せてするようにしている。思い切ってヘッドスライディングなんかしちゃったりしているけど、そういう反応でやるというのも大事。考えないでやるというのは、これまで考えながら結果を残してきた以上、すぐには難しいけど、自分の中ではかなり大きな変化だったね。頭でっかちにならないようにしている」
ついにその努力が報われるときが来るが、大きくて難しい目標だからこそ、危惧されるのが達成後の「燃え尽き症候群」。先日、現役引退を発表した女子ゴルフの宮里藍が、「モチベーションの維持が難しくなった」と引退理由を述べたばかりだ。
「そこに立ってみないと分からない。オレの場合は、まだバッティングをもっと追究していきたいという思いがあるから、おそらく燃え尽きるというようなことにはならないと思うけど、小久保さんから『達成した後のモチベーションが……』という話は聞いたからね」