俊足ウリの中日ドラ2京田 4安打もコーチ苦言は期待の証
24日のDeNA戦でプロ初となる4安打を放った中日ルーキーの京田陽太(23)。この日は持ち味の脚力を存分に発揮した。三回、2死二塁の場面で右中間に三塁打を放つと、DeNA石川の怠慢プレーの間に俊足を生かしてホームへ生還。右前打を放った六回には、ウィーランドの暴投の間に二塁から激走して本塁にかえった。
だが、ミスも多かった。五回に平凡なフライを落球。初回には盗塁を刺された。奈良原浩内野守備走塁コーチは「まだまだ脚力に頼ったプレーが多い」と指摘してこう続ける。
「盗塁の仕方ひとつ取っても、いかに摩擦を減らしてスライディングできるかという意識がまだ十分ではないね。盗塁は摩擦の度合いでスピードが大きく変わるし、セーフかアウトを左右する。(相手に)上から(グラブで)叩かれるところをかいくぐる場合を除いて、うまい人は尻にあまり泥が付かない。でも、京田は普通にスライディングしても尻や太ももがドロドロ。守備に関しても、フライやタッチアップのときも間違った方向へ行ったり、とっさの判断を誤ったり、場面に応じた状況を考えて守る意識がまだ低い」
厳しい言葉も才能があり、期待しているからこそだ。試合後の京田は、「たくさんミスはありますが、しっかり反省して明日勝てるように頑張りたいと思います」と話した。自覚があるなら修正できるか。