“貧打”中日を牽引 大島「球団月間安打記録タイ」あと5本
日替わりの最下位争いを制したのは中日だった。
27日のヤクルト戦に勝って最下位を脱出。毎日のように5位と6位を行ったり来たりの両球団のチーム得点は、中日がリーグワースト「65」、ヤクルトがそれに続く「66」と、共に貧打に苦しんでいる。
この日も、4安打の中日が6安打のヤクルトに辛勝。かろうじて中日が勝った要因は、リーグトップの打率(.366)を誇る大島洋平(31)のバットだ。初回1死三塁から、左前適時打で先制点。ちなみに、大島は首位・広島と2位・阪神に対する打率が5割を超えている。
孤軍奮闘を続ける安打製造機は、27日現在で4月の安打数が「37」。残り3試合で5安打を打てば、1954年に西沢道夫、64年に高木守道がマークした球団の月間安打記録「42」に並ぶ。
■森監督の説得で残留
大島といえば昨オフ、待遇への不満から契約交渉を2回保留。国内FA権の行使もにおわせ、巨人も獲得に動いた。駒大の先輩である森監督の説得で残留を決め、9000万円から大幅アップの1億5000万円、3年契約でサインした。
今となっては大島サマサマだが、本人は残留表明の際に「今は(最下位のまま移籍したら)逃げるみたいでイヤだった」とも話していた。逆に言えば、“最下位を脱出した暁には大手を振って移籍できる”ということか。3年後のオフは34歳。まだ諦めていない!?