イラク戦ドローで露呈 ハリル日本vs豪州戦に“3つの不安”
「もともとハリルホジッチ監督がやろうとしているサッカーは、早い時間帯に先制した後、相手に“あえて”ボールを持たせ、なるべく高い位置で奪ってから一気のショートカウンターで得点を重ねる――というモノ。この日のイラク戦でも、この戦法を推し進めようと頑張ったが、いかんせんハリル日本には、追加点を奪うだけの成熟度が備わっていない。最終予選も残り2試合。日本の《勝負どころでゴールが決まらない》悪癖は、強豪2カ国との大一番に向けて不安材料です」(元サッカーダイジェスト誌編集長・六川亨氏)
FW本田圭佑がイラク戦で5試合ぶりに先発したが、これもイラク戦を勝ち切れなかった要因のひとつ。元ワールドサッカーグラフィック誌編集長の中山淳氏が言う。
「イラク戦で本田を攻撃的右サイドとして先発させたハリルは、攻撃的右サイドで定位置を確保していたFW久保裕也を左サイドに、その左サイドを主戦場とするFW原口元気をトップ下に追いやり、このことで攻撃が機能しなかった。本田がチームの絶対的な存在として君臨していた時期は過ぎ去り、シリア戦でもボールのつなぎ役しかこなせなかった。もしオーストラリア戦に勝利したいのなら、本田はベンチスタートとすべきです」