楽天は二軍も首位 平石監督にドラフト戦略と育成力を聞く
「去年から『ウオーミングアップから意識を変えよう』という話をしています。当たり前のことではあるけど、毎日練習があるから、どうしてもそこが怠けたりおろそかになる。意識が高い人はしっかりやるんだけど、特に中堅とかになってくると、ちょっとダラッとするのがカッコイイと思っているところがあったりね。毎日のウオーミングアップを60~70%でやっていると、いざ練習や試合になって100%に持っていくと、体がビックリして肉離れすることもある。プレーは球際の強さだともいうし、決められたところまでは全力で駆け抜けるというのを普段から意識づけさせている。あとは、自分の体の変化に気付いておくのも大事なので、全体練習の前に必ず自分の体の状態を確認するよう言っています。自分の体を把握できていればケガ予防や技術向上につながる。自分の体をどう操るのかも分かりますから」(平石監督)
手を抜かない二軍での意識づけは一軍に上がっても生きる。そんな楽天とは対照的に、巨人は肝心の本番でも全力疾走しない選手が少なくない。特に、手本となるべき阿部慎之助などのベテランは内野ゴロに倒れると、ジョギングのように一塁ベースに向かいその姿がファンから「怠慢プレー」と批判されている。
巨人が学ぶべきことは多い。