依存は続いている 巨人によぎる「阿部抹消」の最悪データ

公開日: 更新日:

 巨人高橋由伸監督(42)が恐れていたことが起きてしまった。阿部慎之助(38)が19日、出場選手登録を抹消された。交流戦最終戦となった18日のロッテ戦の六回、顔面付近の球をのけ反ってよけた際に右膝付近を負傷。途中交代していた。

 巨人の成績は阿部の調子とリンクしている。開幕4番に座った3、4月は打率.305と好調。チームも開幕5連勝などスタートダッシュに成功した。が、5月に打率.200と下降線をたどると、巨人も負けが込み始め、6月にかけて球団ワースト記録を更新する13連敗。現在は借金7のリーグ4位に沈む。

 巨人OBの高橋善正氏(評論家)が言う。

「前日のロッテ戦でせっかくいい2本塁打を放ち、復調の兆しを見せていただけに、由伸監督も頭が痛いでしょう。坂本とマギーは打率上位をキープしているのに、なぜ巨人は13連敗を食らったのか。阿部が打てば勝つし、打たなきゃ負ける。近年ずっと言われている阿部依存からの脱却が、いまだになされていないからです。だから由伸監督も休養日を与えながら慎重を期していた。それでもやってしまった。こんな時のために補強したマギーと村田が控えているとはいえ、OBとしては、これを機に若手の岡本を思い切って抜擢して欲しいものです。いずれにせよ、他の誰でもない阿部の離脱ショックは、ようやく上向いたように見えるチーム全体に広がるのではないか」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…