楽天は二軍も首位 平石監督にドラフト戦略と育成力を聞く
二軍も強い。
パ首位をキープしたまま交流戦を終えた楽天。5位に低迷した昨季がウソのように12球団最多の貯金20を積み重ねている。
特徴的なのが若手の台頭で、それを支えるのが二軍の育成力だ。楽天はイースタン・リーグでも首位。平石洋介二軍監督(37)に好調の要因を聞くと、星野仙一副会長(70)の名前を挙げた。
「それまでのことを否定するわけじゃないけど、副会長が来られて、ドラフト戦略や補強ポイントがより明確になったと思います。もともとあった球団のプラン、さらにその先の戦略や補強ポイントは事前に聞いたりもするので、『数年後を見据えてここを強くしよう』というのが分かりやすくなった」
■手を抜かないという意識づけ
二軍は勝利優先ではないが、ただの育成場所とも考えていない。ヤクルトの高津臣吾二軍監督(48)や日本ハムの田中幸雄二軍監督(49)らとは積極的に意見交換もしているという。そんな若手を預かる指揮官の心構えは至ってシンプルだが、そこに妥協はない。