オーナー続投明言せず 由伸監督マギー2番二塁でアピール
■マギー「二塁」起用はオーナーの意向?
さる球界関係者がこう言う。
「要するに来年までの3年契約を全うできるかは、後半戦次第ということでしょう。目安はAクラスの3位以上ともっぱらです」
オーナーに報告を行ったこの日、高橋監督は三塁のマギーを初めて「二塁」でスタメン起用。それも「2番」に入れる大胆な用兵に打って出た。そのマギーが1安打2四死球でチャンスメークするなど新打線が機能。ヤクルトに3連勝で前半戦を終えたが、「そういえば12年前、2005年7月にこんなことがありました」と古参のチーム関係者がこう言った。
「同じように3年契約2年目だった当時の堀内監督が、オーナーへの中間報告の席で『フレッシュな若手を使ってほしい』と要望された。その日の試合で、当時はまだ若手だった矢野をスタメン起用するなど、オーナーの意向を反映させた。その年は結局、優勝した阪神と25.5ゲームも離され、借金18の5位。任期途中で解任されてしまいました」
球団首脳との会談を「皆さんも試合を見られていて、その中で感じられていることもあるだろうし、意見交換した」と振り返った高橋監督。まさか「マギーを二塁で使って攻撃的な布陣でいけ」とアドバイスされたわけではないだろうが、来年のためには後半戦もアピールを続けるしかない。4位に浮上した巨人と3位DeNAの差は4ゲームである。