育成組活躍に発奮か 阪神・大和が4打点爆発で前半戦締め
「刺激にならない」と言えば嘘だろう。
阪神は前半最後の試合を逆転勝ちで締めた。その主役は12年目にしてスイッチに転向した大和(29)だ。4―4の同点で迎えた八回、2死二塁の場面で左打席からレフト線に落とす「技あり」のヒットが決勝タイムリーとなった。第1打席では右打席で左翼へ適時二塁打を放ち、第3打席も右打席で右翼へ同点2点適時打。3安打4打点と大活躍だった。
八回の適時打について金本監督は「ああいうところで打ってくれるのが大和のいいところ」と褒めたが、前日は9年目の上本博紀(31)が、5号ソロ弾を含む4安打3打点と爆発。打率を・298まで上げると、この日も2安打をマークして3割(・301)に乗せた。
金本監督は若手の「育成」に主眼を置き、マスコミも阪神の若手が活躍すると大きく取り上げる。大和や上本は少々色あせた感は否めないものの、守りでも度々ファンを沸かせる。そんな2人にとって「若手」や「育成」の文字は面白かろうはずがない。きっと後半戦も中堅組は鼻息が荒いはずだ。