酒乱暴行でチーム構想ブチ壊し…巨人・山口俊の四面楚歌

公開日: 更新日:

 21日のDeNA戦で先制した3点を守り切れず、延長十二回の末に引き分けに終わった巨人。右手にケガを負って訪れた病院で、酒に酔って扉を破壊し、警備員に暴行を働いた疑いがある巨人の山口俊(30)は、球団の指示で練習を自粛しているため、この日も姿を見せることはなかった。

 病院、警備員から被害届が出され、警視庁が捜査中。2015年の野球賭博事件以来、巨人と親会社の読売が最も重視している「コンプライアンス」の重大違反だけに、上層部はもちろん、現場のユニホーム組だって怒っている。

 特に失望しているのは村田真一ヘッドコーチ(53)ではないか。交流戦後に巻き返しのポイントとして「打線強化? いや、大事なのはやっぱり先発投手よ。山口(俊)が1枚入っただけで、かなり大きい。あの安定感はこれまでの投手とはえらい違いや」と右肩痛で出遅れながら、6月に巨人デビューを果たし、いきなり1勝を挙げたこのFA右腕を絶賛。借金生活にあえぐチームが浮上するためのキーマンに指名していたからだ。

「山口俊はここ3試合の失点が3、6、6でKO続き。チームにとっては離脱しようが痛くもかゆくもないという声もある。しかし、球宴明けで後半戦が始まったばかりのこのタイミングでいなくなったことで、いきなり先発ローテーションの再編を余儀なくされた。FA加入した今季は右肩を痛めてキャンプは三軍スタート。チームに溶け込む時間が少なかったため、そもそも味方が少ない。そんな中で、せっかく期待してくれる首脳陣の信頼を裏切ったわけです」(チーム関係者)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…