侍J監督は稲葉氏に 行き場なくした“本命”原辰徳氏の今後
侍ジャパンの新監督に稲葉篤紀氏(44)が決定したことで、当初は大本命とされていた巨人の原辰徳前監督(59)は、これから何をやるのか。
現在も巨人の「球団特別顧問」として籍はあるものの、仕事はほぼ皆無。侍ジャパン監督の最有力候補だったが、契約年数などの条件で折り合わず、交渉が決裂したともっぱらである。
さる球界関係者がこう言った。
「侍ジャパンの監督をやるなら、3年後の東京五輪まで。4年後のWBCはやりませんという条件だった。他にも細かい条件を突きつけてNPB側を困らせたとか。巨人でも自身の影響力を残そうとしたが、6月に選手出身で初めてとなる鹿取GMが誕生したことで、フロント入りしてチームを動かすという希望は実現が難しくなってしまった」
巨人は巨人で球団ワーストの13連敗を食らうなど、Bクラスの4位に沈む苦しい状況。一部からは3度目の監督再登板の可能性もささやかれるが、親会社の読売関係者は「球団の現体制はコンプライアンス重視。1億円事件もあった原さんに監督として再び頼ることはないと思う。そもそも現チームを窮地に追い込んだのは、次世代の選手を育成せずに、2年前にチームを去った原前監督ではないか、負の遺産だ、という声もあるくらいですから」と否定している。