巨人唯一の野手1軍助っ人 首位打者マギーにコーチ兼任案
巨人のケーシー・マギー(34)が打ちまくっている。3日の試合で打率を.317とし、DeNAの宮崎を抜いて首位打者に浮上した。
シーズン前半は主に三塁。球宴前の試合からチーム事情で二塁へ回り、打順は2番に定着した。規制の多い打順ながら、ここまで大きなスランプもなく、コツコツ安打を積み重ねている。41本の二塁打もリーグトップである。
来日当初は期待薄だった。プロフィルでは「100キロ」だが、春のキャンプでは「楽天時代よりかなり太った感じ。明らかに110キロはある。あれじゃ動けないよ」と冷ややかな視線を送るコーチもいた。「左膝」に古傷を抱えており、「1年持たない」と指摘したのは古巣・楽天関係者。それが、持たないどころか、シーズン終盤を迎え、むしろ調子を上げているのだから、関係者もビックリだ。
巨人にとって残留交渉は最優先事項である。来季のメジャー復帰希望をほのめかしているマイコラス、マシソンとの交渉は長引きそうだが、周囲に「ジャイアンツ愛」を語っているという一軍野手唯一の助っ人であるこのマギーは早めに引き留めたいところ。首位打者獲得なら、今季の年俸1億9300万円から、約倍増の4億円が攻防ラインとみられるが、来季の契約には、カネだけじゃない「条件」が盛り込まれる可能性がささやかれ始めているのだ。