日馬富士が「待った」のタップ…結びの一番で起きた珍事

公開日: 更新日:

 ファンも報道陣も、何より当事者たちが最も困惑していた。

 3日目の結びの一番で、波乱とは呼びにくい、不可思議な現象が起きた。向かい合うのは横綱日馬富士と、平幕の琴奨菊。「はっけよい……残った!」の合図とともに一人横綱が仕掛けた――と、思いきや、なぜか日馬富士は組んだ直後に「待った、待った」と言わんばかりに琴奨菊の肩をタップしたのだ。

 ところが、行司は止めず、審判も動かず。日馬富士は力なく寄り切られ、今場所初黒星。勝負が決まった後も不満げに右手を挙げて「待った」をアピールする横綱に、観客も困惑することしきりだった。

 日馬富士にすれば、呼吸が合わず、自分が「つっかけてしまった」と思い込み、立ち合い不成立になると判断したのだろう。しかし、ちょうどそのタイミングで琴奨菊も立ち上がったものだから行司も立ち合いを成立させてしまった。

 確かに琴奨菊は手つきが遅く、実際、ほとんど手をつかずに立ち上がった。日馬富士も勝手な思い込みで力を抜いたのは、油断以外の何物でもない。ちなみに長らく大関を張っていた琴奨菊にとって、これが自身初金星。もっとも、こんな形じゃ素直に喜べないだろうけど。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 5

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  1. 6

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ

  2. 7

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  3. 8

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  4. 9

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  5. 10

    芳根京子も2クール連続主演だが…「波うららかに、めおと日和」高橋努も“岡部ママ”でビッグウエーブ到来!