巨人とソフトBは「NO」か 早実・清宮プロ入りへの“本音”
そうなると、苦戦を強いられるのは巨人とソフトバンクだ。12球団の中で、この2つだけがポスティングによるメジャー移籍の前例がないのだ。
巨人からは松井秀喜、上原浩治がそれぞれメジャー移籍しているが、いずれも海外FA権を行使してのもの。00年にイチローがポスティングでメジャー移籍した際、当時の渡辺オーナー(現読売新聞グループ本社代表取締役主筆)は、「FAでもないのに17億円入るからといって売り飛ばす球団がいるから日本の優秀な選手が出ていっちゃう。もう少し愛国心を持たんといかん」と発言。その3年後、巨人の入来祐作がメジャー挑戦を見据えて代理人交渉を要求すると、日本ハムへ放出した。
「上原にしても、オフに何度もポスティング容認を直訴したものの一向に認められず、メジャー挑戦をしたのは09年、34歳になってからでした」(マスコミ関係者)
ソフトバンクもこれまで城島健司らがメジャー移籍しているが、同様にFA移籍だった。14年オフ、FA権を行使したオリックスの金子千尋との交渉時にソフトバンク入団後のポスティング容認を求められたとされたが、後藤球団社長は「ポスティングは私どものチームに必要ない。あまり例外はつくらないほうがいいと思う」とこれを突っぱねている。