「金属打ち」露呈も…広陵・中村がU18で評価を上げたワケ

公開日: 更新日:

「U18野球W杯」で25打数3安打(.120)、打点、本塁打ともにゼロに終わったのが中村奨成(広陵)だ。甲子園で6本塁打、大会記録を塗り替えてチームを準優勝に導いた打撃が嘘のように、バットは湿りっ放しだった。

 中村の不振については、テレビのスポーツ番組で野村克也氏が「典型的な金属バットのバッティング」と指摘。ある在京球団スカウトも「スイングスピードは速いが、上半身の力に頼った金属バットの打ち方だから、このままプロに行っては苦労します。こういう選手は、プロ入り後にどれだけ木のバットに対応できるかが大事。打撃コーチの腕にもかかってくる」と話していた。

 うなぎのぼりだった中村の評価は、U18の結果で急降下するのか。別のスカウトが言う。

「中村くんの場合、木製バットに慣れてくれば打てるようになるだけのセンスとパワーがある。対応には1~2年かかるかもしれないが、ただのバッターならまだしも、彼は捕手で、守りの面でも魅力的。強い肩を持っているので、今回の結果で評価が下がるということはない。ドラフト1位候補であることに変わりはない」

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