宮里藍“現役最後”の試合 悪天候で初日キャンセルの大波乱
引退会見で「イップス」と明かしたように平均パット数1.81はランク62位。一時世界ランキング首位に立ち、5勝を挙げた2010年の平均パット数1.73はランクトップだった。
ボールが飛ばない宮里が米ツアーで勝ち星を挙げることができたのも、パットなど小技がうまかったからだ。
「勝てなくなったから引退するのであって、いくら本人が優勝を狙うといっても期待はできないでしょう。引退会見後は吹っ切れたように、楽しそうにプレーしている。一打に対する執着心や、1ドルでも多く稼ぐという厳しいプロの世界とはもう一線を画しており、気力も続かない。それでは優勝争いに加わるのは難しい。タフな設定のメジャー大会だからなおさらです」(米ツアー記者)
5月29日の引退会見後に出場した日本の大会はスポンサー主催の2試合。契約するスポンサーへの感謝の意味もあった。
それから米ツアー6試合に出場したが、どこでも引退の話題で持ちきりだった。引退を発表した後の宮里にとってゴルフ大会は勝負の場ではなく、現役最後の「思い出づくり」ともいえる。それもやっと今週で終わる。