来春センバツから実施決定 タイブレーク導入の致命的欠陥
「選手の体調などを考えると、導入する時期にきている。今がその時期」
日本高野連・竹中事務局長のコメントだ。
高野連が昨19日、来春のセンバツ甲子園からタイブレーク制の導入を決定。実施するのは準決勝までの試合に限り、延長十三回から試合が決着するまで行う。これにより準決勝までは延長引き分け再試合が廃止。決勝戦での実施とアウトカウントや走者の設定などタイブレーク方式の詳細については、引き続き協議していくことになった。
かねて検討されていたタイブレーク制の導入は、竹中事務局長が言うように、選手の体調管理が最大の理由だ。今春のセンバツでは、春夏通じて初めて1大会で2試合が延長十五回引き分け再試合。2013年大会では、愛媛・済美高の2年生投手、安楽(現楽天)が3日連投を含む5試合に登板して772球を投げたことが、米メディアを巻き込む議論を呼んだ。
保守的な高野連も重い腰を上げざるを得なくなったのだが、タイブレーク制が選手の、特に投手の酷使を防ぐベストの方法かといえば、実は異論が多い。