プロ初登板は6失点KO…オリ吉田が追う“同期左腕”の背中
ほろ苦いプロデビュー戦となってしまった。
3日、オリックスの吉田凌(20)がプロ初先発。初回は三者凡退に抑えるも、二回以降は日ハム打線につかまり、三回途中6失点でKO。プロ初黒星を喫した。
東海大相模から2015年ドラフト5位で入団し、今季が2年目の右腕。高校時代は中日の左腕・小笠原と並ぶ「2枚看板」として3年夏の全国制覇に貢献した。その当時から小笠原の背中を追い続けるも、差は開く一方だ。
高校2年時の夏は、神奈川県大会決勝で向上から大会タイとなる20奪三振をマーク。小笠原より先に、一躍全国に名前をとどろかせた。それでも高校野球におけるエースナンバー「1」を背負っていたのは小笠原だった。ドラフトでも小笠原が外れ1位で中日と日ハムが競合する中、吉田は5位という下位指名。
「甲子園常連校の東海大相模は選手も粒揃いだが、同じ年にプロに行けるのは1人だけ。残りの主力は東海大や系列校に進学という掟がある。吉田はそんな伝統を覆してプロ入りした。それだけ小笠原に対するライバル心が強いともっぱらです」(パ球団スカウト)
小笠原は1年目の昨季途中からローテの一角を担い、今季は5勝7敗。しかし、吉田の高卒2年目での一軍デビューも、他の選手に比べれば十分早い。遅れはこれから取り戻せばいい。