巨人の“頭脳”田畑スコアラー ヤクルトに流出の大打撃
巨人の田畑一也スコアラー(48)がヤクルトの一軍投手コーチに就任することが発表された。
神宮球場のクラブハウスを訪れ、「相手に嫌がられるピッチャーをつくりたい」と抱負を語った田畑氏は、1996年にダイエーからヤクルトに移籍して才能開花。野村監督の下で97年に15勝を挙げ、「野村再生工場」の象徴的存在になった。近鉄を経て2002年に巨人で引退すると、スコアラーに転身。一軍投手コーチを務めた今季は7月途中から、運営部戦略室へ異動していた。
巨人関係者によれば、「野村IDの薫陶を受けただけに、情報の収集・分析にたけていた。7月の異動はチーム低迷の責任を取らされたという見方もあったが、データ活用を重視する鹿取GMが運営部戦略室の強化のために田畑をスコアラーに戻したのが本当のところ。田畑を広島専従のスコアラーにしてから、それまで3勝11敗と一方的だった対広島の戦績が、4勝7敗と勝率が上がった。鹿取GMの肝いりで、来季はスコアラーのチーム別担当制の導入が検討されていた矢先の人材流出だけに頭を痛めている」という。