セ「DH制」導入へ前のめり…実現なら広島さらに独り勝ち
セ・リーグの野球が大きく変わるだろう。
セは今、指名打者(DH)制導入に向けて動きだしている。20日付のサンケイスポーツは、去る16日に行われたセの理事会で、DH制導入を本格的に検討することが決まったと報じた。
指名打者は、パが人気低迷を打開するなどの目的で1975年に導入しているが、セではこれまで、投手が打席に立つというスタイルを崩すことに否定的な意見が多く、導入を見送ってきた。
ただ、指名打者制は投手、野手ともに育成しやすい利点があり、リーグ全体のレベルアップにつながるため、これが結果的に近年の「パ高セ低」の要因になっているという声は多い。
「導入に積極的なのは巨人で、セ球団の大半が賛成している。時間的に来年18年用のアグリーメント作成までには間に合わないため、早ければ19年からスタートする可能性もある」
とは、放送関係者。
今のセは、巨人をはじめ、多くの球団が育成に四苦八苦している。生え抜きの選手が主力として多く活躍しているのは、CSファイナルを戦う1位広島、3位DeNAくらいだろう。