清宮には逆効果 日ハムが検討する箱詰め“大谷待遇”の是非
大谷は公私を徹底管理
早実・清宮幸太郎(18)の交渉権を獲得した日本ハム・栗山監督(56)が27日、スカウトと指名挨拶に訪れた。手土産に、清宮の大好物である柿を高島屋で購入して持参。清宮本人のメディア対応はなかったものの、大勢の報道陣が集結した。
入団後はさらなる清宮フィーバーが予想される。関西大学・宮本名誉教授の試算によると、本拠地である札幌の経済効果は62億円超。これは10年ドラフトで入団したハンカチ王子・斎藤佑樹の52億円を上回る数字で、球場はもちろん、千葉の二軍施設にもファンが押し寄せるのは確実だ。球団は専属広報を含む、大谷翔平(23)のようなVIP待遇を検討しているといわれるが、その大谷は1年目から球団に公私を徹底管理された。
「キャンプ地での外出禁止」「ぶら下がり取材禁止」といった厳しい規制を本人とメディアにかけ、先輩選手と食事に出かけるだけでも球団の許可を得るよう指導した。
入団時の注目度では、清宮は大谷以上なだけに、「清宮ブランド」に群がるのはメディアだけではないだろう。CMや使用道具の契約を狙うメーカー、芸能事務所が動き、将来的な大リーグ挑戦を公言しているため、代理人もすり寄ってくる。