外れ外れ1位 巨人は即戦力右腕の鍬原に“ポスト沢村”期待
巨人が外れ外れ1位で指名した中大の即戦力右腕・鍬原拓也(21)は最速152キロ。スカウトや関係者の間では、大学の先輩でもある「巨人の沢村タイプ」との声がある。
元中大監督で巨人OBの高橋善正氏(評論家)は「沢村より球威はないが、制球力は鍬原の方が上。気持ちが強そうなタイプ」と指摘する。高橋由伸監督もドラフト会議後、「右のパワーピッチャーは補強ポイント」と評価。「最初から期待したい」と即戦力として迎え入れる方針を語っている。
「右のパワー系」とは、まるで来季の去就が未定の絶対的セットアッパー・マシソンが退団することを想定しているかのようである。16年にセーブ王を獲得した沢村も右のパワー系だ。助っ人はともかく、沢村が来季の戦力として計算できないところが、鍬原の指名と関係している。
沢村は今季、右肩痛のため、一軍登板ゼロに終わった。球団はトレーナーのはり治療での施術ミスの可能性があると発表しており、現在は三軍の秋季練習に参加中。遠投は行っているが右肩は一進一退の状態だという。