清宮日ハム入りの余波 早実後輩の“逸材”野村は早大進学も
名門・早実には、日本ハムに指名された清宮幸太郎(3年)に勝るとも劣らない逸材がいる。現主将の野村大樹捕手(2年)である。
秋季東京大会は3回戦で敗退。2年連続の出場を目指した来春のセンバツは絶望的となったが、1年生から4番を務め、高校通算111発の3番・清宮とともに強力打線の中軸を担った。今年7月の時点で通算40本塁打。これは同時期の清宮に迫るハイペースで、ミレニアム世代の強打者のひとりとしてプロから注目される存在だ。
今年4月、日大三との東京大会決勝をナイターで戦った際、「プロに入ったら夜の試合が増えると思うので慣れていけたらいい」とキッパリ。将来的なプロ志望を隠していない。プロのスカウトは「もちろんドラフト候補。早実には伝統的に3番最強説があるとはいえ、1年生から先輩の清宮を押しのけて4番を張ったパンチ力とミート力は超高校級です。今年の春に三塁から捕手に転向したことで、さらに価値が高まった。プロはどこも捕手難。どの球団も上位でリストアップしていると思います。強肩だし、もともと三塁の守備も堅い。守れる分、清宮よりつぶしが利きます」と言う。