移籍先に急浮上 レッズが大谷獲得に“自信たっぷり”の根拠
■プライス監督「投手も9人目の打者」
同GMが他球団よりも有利に働くとみているのが、大谷の代理人を務めるネズ・バレロ氏の存在だ。バレロ氏はレッズの指揮を執るブライアン・プライス監督とマリナーズ時代のチームメートで、現在は同監督の代理人でもある。大谷が希望する二刀流での起用法に関して、監督と代理人が直接、連絡を取り合えるのは強みではある。
そのプライス監督は投手出身でありながら、メジャーでは珍しく投げ込みを認めている。マリナーズ、ダイヤモンドバックス、レッズで投手コーチを務めた際、キャンプ中の投球練習で球数制限を設けなかった。大谷には適応しやすい環境といえる。
さらに大谷にとって好都合なことに、プライス監督は「投手も9人目の打者」が持論。14年にレッズの指揮を執ってからは、投手にも進塁打のサインを出したり、リリーフ投手を代打に送ることも。ナ・リーグはDH制はないが、プライス監督なら躊躇することなく打席に送るとみられる。
これまで日本人選手がひとりも所属していないことも、フロンティア精神旺盛な大谷にフィットする。
レッズの本拠地「グレート・アメリカン・ボールパーク」は左中間116メートル、右中間113メートルと狭いため、本塁打が出やすい球場のひとつとして知られる。投手としては苦労しそうだが、打者としては豪快な一発が見られるかもしれない。