沢村賞に歓喜も…巨人菅野のメジャー挑戦は5年後に遠のく
「沢村賞」の選考委員会が30日、都内で開かれ、巨人・菅野智之(28)が自身初の受賞。巨人からの選出は2002年の上原浩治以来15年ぶりだ。
5年目の今季は25試合に登板し、17勝5敗、171奪三振、6完投、防御率1.59、投球回は187回3分の1で、勝率.773をマークした。
16勝6敗、防御率1.97の西武・菊池雄星(26)との一騎打ちとなった。5人の委員による選考会では2人の同時受賞を推す声も出たが、堀内恒夫選考委員長は「日本のプロ野球でナンバーワンの投手に贈られる賞。今回は2人の名前が出た。成績的には5項目をクリアしている中でベストワンを選ぶということで菅野君に決めた」と説明。菅野は会見で「投手としての最高の名誉ある沢村栄治賞を受賞することができて、言葉で表せないくらい感動している」と喜んだ。
躍進の要因のひとつに侍ジャパンのエースとして活躍した3月のWBCの経験があるという。「もっと上の世界があるんだと肌で感じさせてもらった」と口にした。こうなると、巨人入り後は封印していた「もっと上の世界」、つまりメジャー挑戦の夢が首をもたげるというもの。が、先のドラフトで巨人が早実・清宮の抽選を外したことが、結果として夢を吹き飛ばすという。