ダルより大物扱い 大谷翔平「専用ルール」がクビを締める
「MLBは大谷を超大物としてみています」
メジャーに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言う。
日米間でポスティングシステムの改正案が合意し、いよいよメジャー球団による大谷翔平(23)争奪戦がスタートする。米メディアの間で大本命とされるヤンキースは、キャッシュマンGMが「26番目の選手が入る感覚」と、大谷本人が望む二刀流実現に前向きな発言をすれば、マリナーズのディポートGMは「一年の大半をこの瞬間のために費やしてきた」と獲得の意欲を示した。
異例なのは、大谷に限って交渉期間が申請日となる12月2日からの21日間に短縮されたことだ(通常は30日間)。MLB選手会が大谷の移籍先が決まらない限り、ダルビッシュ(ドジャース)やアリエッタ(カブス)らFA選手の交渉が進まないことを懸念したという。つまりは、米球界で大谷が大物FA選手よりも誰よりも最優先の案件になっていて、非常に高い評価を受けているというわけだ。
■即戦力で13~14勝
「ヤンキースなど複数球団のGMクラスがわざわざ日本で大谷を視察したように、『200億円』といわれる大谷の評価は揺るぎない。譲渡金を2000万ドルとする旧制度を1年間継続したのも大谷に配慮したもの。メジャーは当然、即戦力投手としてみています。先発ローテの2~3番手か、投手力が弱い球団であれば1年目からエース級として働けると考えている。得点力、守備力、リリーフ投手力がメジャー平均レベルのチームなら、1年目から13~14勝、防御率3.50はいけるという評価です。ダルビッシュや田中将大がメジャー挑戦したときと同等と思っていい」(友成氏)