久保裕也<4>理想のFWは元スペイン代表のダビド・ビジャ
ベルギー1部ヘントで2シーズン目を戦う日本代表FW久保裕也。昨季後半の華々しい活躍とは打って変わり、今季序盤は不振にあえいだ。ベルギー屈指の強豪クラブが勝ちに見放され、バンハーゼブルック前監督(現アンデルレヒト)は9月下旬に解任。バンデルハーゲ現監督就任後はチーム状態が改善。トップ下で起用されるようになった久保も得点感覚をより発揮できるようになった。「今のポジションが自分には一番合っている」と本人も自信をのぞかせる。
「前の監督はガチガチに役割を決めていた。結果を残せば何をやってもいいという部分はあったけど、残さないとやっぱり型にはめられた。でも今はそういうのがまったくない。だからこそ攻撃時は前線の選手の攻撃イメージが大事になりますね」
こう話す久保は、ベルギー1部でプレーするときはできるだけ高い位置を取り、常に虎視眈々とゴールを狙っている。タッチライン際を激しく上下動し、守備にも多くの労力を割かなければならない日本代表と違い、ヘントで求められるのはズバリ! 得点だ。久保本人も「自分のスタンスを崩さなければ、このリーグで活躍はできる。監督が求めてくるものもあるが、何よりもブレちゃいけないことが一番」と自分に言い聞かせている。