職務放棄でも破格…貴乃花親方の理事報酬は「月150万円」
つまり、この1カ月間、貴乃花親方は理事としての仕事をしていないどころか、業務を妨害していた可能性すらある。それでいて、高額の月給が支払われるとすれば、こんなにバカらしいことはない。
理事の給料には親方としてのそれも含まれており、月給149万8000円。これに勤続手当8000円が加算される。勤続手当とは親方としての勤続年数によって月ごとに支払われるもの。2003年に引退した貴乃花親方は「勤続11年以上、16年未満」にあたり、8000円の区分になる。
相撲協会の「役員及び評議員の報酬並びに費用に関する規程」の第3条には、「本協会は、役員等の職務執行の対価として報酬を支給することができる」とある。この1カ月、貴乃花親方は一体、何の「職務」を果たしたのか。それでも月額150万円以上の報酬を手にするのであれば“給料ドロボー”もいいところだ。
貴乃花親方は現執行部に不信感を抱き、あくまで己の信念に基づいて行動しているという。だがしかし、組織に所属する以上は義務が生じる。協会職員として、理事としての義務を放棄しながら、給料だけはもらいますなんて理屈が通らないことくらい、子供でも知っていることだ。