視聴率欲しさ…貴乃花親方“擁護”に走る大手メディアの愚
加害者である元横綱はどこへやら、すっかり「貴乃花親方VS相撲協会」の様相が定着した日馬富士暴行事件。テレビや新聞は連日、このニュースを扱っているが、そこで目立つのが貴乃花親方(45=元横綱)サイドに偏った報道だ。
最近では、元相撲協会外部理事の宗像紀夫氏が某紙に登場。記事中で宗像氏は貴乃花親方の今回の一連の行動に理解を示しながら、協会の動きについては「『情報操作、世論操作の側面がある』と言われても仕方ないだろう」と語っていた。
宗像氏はかつて相撲協会を解雇された「裏金顧問」をかばった人物だ。「裏金顧問」はパチンコ業者との契約交渉中、代理店関係者から500万円を受け取り、バッグにしまう動画が流出。当時、協会の危機管理委員長でもあった宗像氏はその際、「カネは返したから問題ない」という理屈で、顧問の処分を見送った。顧問が動画内で「絶対、これ(裏金)、バレへんようにしてくれる? 北の湖に……。(バレると)中止せなアカンようになる」と話しているにもかかわらず、だ。
宗像氏は先の記事中では体制派でも貴乃花派でもない「中立」を主張しているが、2016年度の理事選で協会執行部と対立し、週刊誌でも現体制を批判していた。少なくとも「中立」ではない印象があり、こっちはこっちで「情報操作」ではないかという気もするのだ。